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“霊を信じる?”──目に見えないものは「無い」と言い切れるのか

「突然だけど霊って信じる?」
ある日、友人とそんな話になりました。

なんてことない雑談の中で、ふいに投げかけられたこの問いに、私はこう答えました。
「いや、信じないな。だって見えないから」

そう答えた私に、友人は続けてこう言いました。
「じゃあさ、霊が見えるっていう人はどう思う? 嘘をついてるのかな? 頭がおかしいのかな?」

この問いには、うまく答えられませんでした。

というより、言葉に詰まってしまったんです。

この時の私は、いわば「目に見えるもの=ある」「目に見えないもの=ない」と、無意識のうちに区別していたのかもしれません。

確かに霊やオーラが見える、という人たちは存在しています。
彼らが必ずしも嘘をついているとか、精神的に異常があるとか、そう断じることはできないはず。

でも、私は霊が見えないし、信じてもいない。
じゃあ、私は彼らの体験そのものを否定していることになるのか?

見えないものは「無い」と決めつけて、見えている人の存在までもなかったことにしようとしていたのかもしれない──。

そんなふうに、内心でモヤモヤとしたものが湧いてきたことを思い出します。

目次

「見えないもの=無い」は、本当に正しい?

その後も、友人とのやりとりは続きました。
「“霊を信じない”っていう根拠は“目に見えないから”だったよね。でもさ、反対に“霊が存在しない”って、証明できるかなぁ?」

…確かに。

よくよく考えてみれば、「ある」ことは証明しやすくても、「ない」ことの証明って、実はとても難しい。
「科学で霊の存在は証明できない」と言う人は多いけれど、それは「霊がいない」ことを証明したわけではない。
むしろ、科学が扱える範囲の“外”にある可能性だって、ゼロじゃない。

そして友人は言いました。

「だったら、“霊は存在するかもしれない”という前提で考えるほうが、可能性は広がるし、想像力もはたらくと思うんだよね。絶対にいないって決めつけるよりもさ」

なるほどなぁと思いました。

「信じない」というより、「わからない」から始めてみる

この会話をきっかけに、私は「信じる・信じない」ではなく、「自分にはわからないから、決めつけないでおこう」という考え方に変わっていきました。

もちろん、今も霊が見えるわけではありませんし
オーラの色も読めません。

でも、だからといって「そんなもの存在しない!」と切り捨てるのは、ちょっと乱暴かもしれないな、と思ったのです。

「自分には見えない」
「でも、見えている人がいる」
「ならば、そういう世界も“あるかもしれない”」──。

そのくらいの柔軟さを持っておくと、見えない世界に対しても、他人の感覚に対しても、余裕を持って受け入れられる、そんな気がしてきます。

固定観念を手放してみると、世界は少し広がる

世の中には、“目に見えないけれど、確かに存在するもの”がたくさんあります。

たとえば「空気」や「重力」や「時間」。
どれも目には見えないけれど、確かに「ある」と誰もが感じている。

では、霊は?

それが「ある」のか「ない」のかは、私たちにはわかりません。
でも、「見えないから無い」と言い切ってしまうのではなく、「見える人がいるなら、あるのかもしれない」と考えても、決しておかしくはないはず。

だって神様は見えないのに神社で
「今年もいいことがありますように」
って手を合わせますものね。

それって誰に言っているのでしょう。
目に見えない神様?目に見える神社という建物?

「目に見えないから存在しない」ではなく「目に見えないけど存在するのかもしれない」と認識しておく。
その方が、想像力も広がりますし、自分の理解できないものを排除しない、優しい思考にもつながりそうですね。

最後に:見えない世界に、心の余白を残しておく

私たちはつい、自分の「見える世界」だけで物事を判断しがちです。

でも、世界にはまだまだ知らないことや、感じられないことがたくさんある。
そう思うだけでも、ちょっとワクワクしませんか?

見えないから存在しないのではない。
見えないからといって、否定する必要もない。

自分には見えないけど、見える人がいるということは、そういう世界も確実に“ある”のでしょう。
だからこそ、固定観念に縛られない、柔軟な理解を持っていられたら──

きっと、人生や人間関係、そしてこの世界の捉え方まで、少しずつ変わっていくような気がします。

そんなふうに意識しておくと、目に見えない世界とのつきあい方も、少しだけ変わっていくのかもしれませんね。

さて、今回の試作散歩はこの辺にしておきましょうかね。

このブログでは、
「よく考えてみたら、〇〇じゃないのかな?」という視点で、
身近なことをゆるやかに思索しています。

今回は「霊を信じる?見えないもの=無いと言い切れるのか?」というテーマで、
ゆるっと考えてみました。

目に見えないものにも、ちょっとだけ目を向けてみる。
そんな時間があっても、案外悪くないのかもしれませんね。

このブログは不定期・気まぐれ更新ですが、
またふと思い出したときに、ふらっと立ち寄っていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ではまた、次の記事でお会いしましょう。

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